結婚指輪のこだわり

毎年の結婚記念日には指輪を買うからと言って結婚指輪は安く済ませたが、結局買わず終いで毎年過ごしてきた。
そして、たくさんの嘘とたくさんの約束を破ったことが積み重なり、家を出たことがありました。

二、三日に一度電話はかかってくるが、けんかして終わるの繰り返し。
このままではらちが明かないと家にいったん戻りました。が、やはりけんかして終わりました。

何日かして、旦那が、家だとけんかになるから外で食事でもしながら話そうと。
しかたないと思い、待ち合わせて食事に行きました。

家で話した時よりはさすがに人の目もあったので、落ち着いて話せましたが、やはり私は許し切れず。
店を出て駅へ向かっていると旦那がポケットから小箱を出し、渡してきました。

何かと開けてみると、すごく高そうな指輪が入ってました。
驚いた顔をしていると、今まで渡せてなくてごめん、これからまた一からお願いしたい、と。

真剣にあやまり、反省している旦那を見て、一度だけ許そうと思いました。

後日、指輪の値段を聞いてビックリ。結婚指輪の倍以上してました。そんなに無理しなくてもよかったのに。あれは忘れもしない結婚式の日のこと。挙式で指輪の交換ってありますよね。よく結婚指輪が入らないとか違う指にはめてしまったとか失敗談を聞くたびに自分の時はそんな失敗は絶対に嫌だと思っていました。そしていよいよ自分たちの挙式で指輪交換。私の指には問題なくはまったのですが、主人の指は指自体は細いのですが節の部分だけが太いので途中で引っかかってしまい結局主人が自分でこっそりはめてました。大した失敗ではないのかもしれませんがビデオにもばっちり写っていて、いまだに見返すと恥ずかしくなります。

私達の結婚指輪は永遠を意味する、メビウスリング。結婚するにあたって、永遠の愛を誓ったからです。そして、イニシャルなどを内側に刻印する人は多いのですが、私達の結婚指輪には外側にイニシャルを刻んでもらいました。そして間にはサファイアが埋め込まれています。一生に一度の買い物。そして世界にひとつだけの結婚指輪にしたくてこだわった私達の作品です。もちろん、結婚して10年経った今でも肌身離さず身に着けています。昔の人は男女問わず、結婚指輪をしている人は少ないかもしれない。私の両親もはめていない。両親の結婚30周年のとき、母が恥ずかしそうに指輪を見せてくれた。見たこともない指輪だった。新しく買ったのかと聞くと、その答えに私は、なんだかほほえましく思った。父から貰った最初で最後の結婚指輪をずっと大切にしたいから、父の結婚指輪と母の結婚指輪を溶かし、一つの指輪にしたと言う。これからは、この一つになった結婚指輪がお母さんの宝物だと、笑顔をみせてくれた。