結婚指輪のこだわり

私と主人は結婚して二年ちょっとになりますが、主人は結婚後体重がかなり増えてしまい、指も太くなってしまいました。そのせいと言っていいのか、そのおかげと言っていいのかわかりませんが、主人のつけている結婚指輪は、まるで孫悟空が頭につけている金の輪っかのように、主人の指をしめつけ、外れる気配がありません。主人は、もう一生外せないねと笑っていましたが、だんだんとしめつけられていく指を見ていると、心配になってきます。わたしたちの結婚指輪物語です。結婚したのはかれこれ3年ほど前のことです。8年以上同居した彼と結婚に踏み切ったのも30歳を迎えるわたしを見かねての父のおかげです。彼に、「ハッキリしなさい。」と。父と母とケリをつけに、二人で訪れてくれたのです。その頃、わたしは彼との生活をあきらめて実家に戻ろうとしていた時期でしたので、正直彼からの返事が「YES。」だったとしても、お断りするつもりでした。しかし悩んだ末、「ここまできたなら、続けよう。」と思い結婚に至りました。結婚指輪は決して高いお値段のものではありませんが、お値段以上の価値がある大切なリングです。

私達の結婚指輪は永遠を意味する、メビウスリング。結婚するにあたって、永遠の愛を誓ったからです。そして、イニシャルなどを内側に刻印する人は多いのですが、私達の結婚指輪には外側にイニシャルを刻んでもらいました。そして間にはサファイアが埋め込まれています。一生に一度の買い物。そして世界にひとつだけの結婚指輪にしたくてこだわった私達の作品です。もちろん、結婚して10年経った今でも肌身離さず身に着けています。昔の人は男女問わず、結婚指輪をしている人は少ないかもしれない。私の両親もはめていない。両親の結婚30周年のとき、母が恥ずかしそうに指輪を見せてくれた。見たこともない指輪だった。新しく買ったのかと聞くと、その答えに私は、なんだかほほえましく思った。父から貰った最初で最後の結婚指輪をずっと大切にしたいから、父の結婚指輪と母の結婚指輪を溶かし、一つの指輪にしたと言う。これからは、この一つになった結婚指輪がお母さんの宝物だと、笑顔をみせてくれた。